【レポート】AWS事例を多数紹介!オンプレミスからAWS移行時の運用自動化と障害対策の実現方法を紹介します! #AWSSummit
こんにちは、崔です。 AWS Summit Tokyo 2019 2日目のE2-04のセッションである 「AWS事例を多数紹介!オンプレミスからAWS移行時の運用自動化と障害対策の実現方法を紹介します!」のレポートをお届けします。
「オンプレミスの既存システムをなるべくそのまま移行したい」「AWSへ移行した後の運用をできるだけ楽にしたい」「運用をできるだけ自動化したい」というお客様の声を多く聞きます。本セッションではいかにして既存システムのまま移行したのか、また運用の自動化や障害対策はどのようにして実現したのかを、ミッションクリティカルなエンタープライズ系システムの事例や中小企業のひとり情シスが低コストで運用の手間から解放された事例を中心にご紹介いたします。これからAWSに移行したい、検討している方は是非ご参加ください。
スピーカー
サイオステクノロジー株式会社 クラウドサービス事業企画部 部長 吉岡 大介様
SIOS Technologyとパブリッククラウド
- サイオステクノロジー株式会社
- LifeKeeper/DataKeeper
- Linux/Windows対応のHAクラスタソフトウエア
- SIOS Coati
- AWS向けのアプリケーション自動復旧をサポートするクラウドサービス
パブリッククラウドに移行する際の課題とアプローチ方法
パブリッククラウドに移行する際によく聞く声
- オンプレミスの既存システムをなるべくそのまま移行したい
- AWSへ移行した後の運用をできるだけ楽にしたい
- 運用をできるだけ自動化したい
- コストと可用性のバランスの取れた仕組みを使いたい
- 社内的にコンセンサスが取れない、とりづらい
- 運用が楽になると聞いたが、結構難しいし、コストもかかりそう
増える既存システムのクラウド移行
- クラウドベンダーが提供するサービス形態は、大別してIaaS/PaaS/SaaS
- 既存システムのクラウド移行の場合の多くは、まず「できるだけそのまま」クラウドに移行することが多く、この場合はIaaSを選択
- クラウドといってもクラウドベンダーの責任範囲は異なる。特にIaaSの場合は、ミドルウェアやアプリケーションは利用者側で別途対策が必要
- 責任共有モデル
クラウド移行の2つの方法
- クラウドに最適化されたクラウドネイティブ
- オンプレミスのシステムをできるだけそのまま移行するクラウドリフト
- 既存のオンプレミスをそのままリフトすることが多い
責任共有モデル
- クラウドのセキュリティは、利用者とベンダーの責任共有モデルと言われる。
- これは可用性の担保についても同様
- 最近の障害原因の傾向として、ハード起因よりもソフトウエア起因の割合が増えてきていると言われている
AWSの運用における可用性を実現するには?
- IaaSでは仮想基盤のHA機能により高可用性を実現しているがソフトウエア障害は対象外
ダウンタイムの許容範囲とソリューション
- 求める可用性に応じたソリューションの選択が必要
- Managed Service
- LifeKeeper/DataKeeper
- SIOS Coati
- 監視ツール
LifeKeeper/DataKeeper
- HAクラスターソフトはLifeKeeperとWSFCの2つから選択可能
- 連携してレプリケーション製品のDataKeeperでHA構成を実現可能
SIOS Coati
- SIOS CoatiはユーザーのAmazon EC2で動くアプリケーション(サービス/プロセスなど)を監視し、障害時に復旧をサポート
ソリューションによる運用自動化/可用性対策
- ミッションクリティカルな運用を必要とするものにはLifeKeeper
- もう少しライトなものにはSIOS Coatiを利用
事例の紹介
インフォバーン様
- コスト80%削減
- 運用コストを大幅に削減
- SIOS Coatiを導入して24時間監視から解放された
東京ダイヤモンド工具製作所様
- コストをあまりかけずに、運用の自動化を実現
- ひとり情シスでも運用の自動化を実現
- 復旧作業はCoatiが実施してくれるため、復旧成功時は確認のみ
ホビージャパン様
- インフラとアプリケーションレベルでの可用性を考慮した、運用体制を実現
- Auto Recoveryと併用して、可用性レベル向上、機会損失を削減
IDOM様
- 運用オペレーションを変えずにAWS全面移行を実現
- 既存システムのAWS全面移行を複数システムで同時に行う
- DataKeeperを利用し、WSFCの運用を変えることなく、オンプレミスからAWSへ移行
住友化学株式会社様
- SAPの障害対策で国内実績豊富なDataKeeperを選択
- コストを削減しつつ障害対策への備えができた
大手小売業様
- HULFT、JP1の可用性
- 既存システムをできるだけそのまま移行
- VPCのピア接続に製品の標準機能で対応している点が評価
- DataKeeperを利用
モニタリングツールとの連携による高度な運用の自動化
- SIOS Coatiを下記と連携させる
- 運用監視/JOB管理ツールとの連携
- モニタリングツールとの連携
- Datadogとの連携が可能
まとめ
- ダウンタイムの許容範囲
- 求める可用性に応じたソリューションの選択は必要
- 監視対象とRTOの選定
感想
AWSへ移行するにあたって、アプリケーション等の可用性の担保や運用面をどうすればいいのか、 自社製品であるLifeKeeper/DataKeeperやSIOS Coatiを用いた実現方法を説明されていました。 LifeKeeperやDataKeeperを利用すれば、既存のシステム構成を変えずにリフトする際には、非常にマッチするのではないでしょうか。